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常在菌のバランス異常によって、皮膚トラブルが起こる

皮膚の常在菌は、バリア機能が損傷したとき、皮膚がアル力リ性に傾いたとき、ストレスなどで抵抗力が弱まったときに、善玉菌、悪玉菌、日和菌のバランス異常が起こり、感染源となって体に悪影響を及ぼします。感染源となるのは、悪玉菌に限らず善玉菌もなることがあります。代表的なものは、表皮ブドウ球菌やアクネ菌、黄色ブドウ球菌などです。
表皮ブドウ球菌やアクネ菌は、汗や皮脂を餌にしたがら雑菌を排除している善玉菌です。アクネ菌は「ニキビ菌」として知られていますが、普段は皮膚を守っています。
一方、皮膚に悪影響を与える悪玉菌が、黄色ブドウ球菌です。皮膚が弱酸性に保たれているときは静かにしていますが、アル力リ性に傾くと活発になって増殖します。引っかく、洗いすぎるなど、皮膚を頻繁に傷つけることでアル力リ性に傾き、かゆみや炎症、痛みなどを起こします。難治性のアトピー性皮膚炎の場合、バリア機能が損傷しているために細菌に感染しやすく、黄色ブドウ球菌が増殖していることが明らかになっています。
私たちはストレスを受けると、播破行動が誘発されたり、かゆみを引き起こす物質が放出されたりしますが、体内ではどのような変化が起きているのでしょう。
ストレスにさらされることで、自律神経のうち交感神経が優位にはたらき、血圧があがる、心拍数が増える、冷や汗が流れるなどが起こります。その状態が長く続くと、体の生命活動の恒常性が乱れてしまいます。ストレスが原因で湿務や皮膚炎が起こっている場合には、かゆみの悪循環を起こすと同時に、心も体も悪循環を起こします。
自律神経とは、自分の意志とは関係なく、すべての生命活動を%時間休むことなく、自動でコントロールしている神経のことです。その活動は、呼吸、心臓の鼓動、血液の循環、胃腸の消化吸収、排便排尿、発汗作用による温度調節など多岐に及びます。私たちが眠っている間も自然に呼吸をしたり、血液が流れたりしているのは、自律神経特に副交感神経のはたらきによるものです。自律してはたらいてくれるからこそ、バランスが崩れてしまうと厄介なのです。
自律神経は、副交感神経と交感神経のふたつの神経から成り立ち、互いに正反対のはたらきをしています。副交感神経は、個々の内臓の機能を促進させるように作用します。一方、交感神経は、内臓機能を抑制して外へのはたらきかけをするために、運動器の機能を向上させる作用を発揮します。おおむね、夜間、休息やリラックスしているときには副交感神経が優位になり、昼間、興奮や緊張しているときは交感神経が活発にはたらさます。
このふたつの神経がバランスを保つことで、私たちは心身ともに健やかでいられます。

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ステロイド外用薬への誤解!正しく使えば怖くない

ステロイド薬と間くと、「皮膚が黒くなるD」「副作用が強いけ」と不安を抱き、薬の使用を忌避する人が少なくありません。ステロイド薬は、開発されてから%年以上が経ち、世界中の医療現場で使用されていて、薬の特性や副作用は十分に認知されています。したがって、医師の指示どおりに使用すれば安全です。ステロイドは、もともと私たちの副腎(両方の腎臓の上にある)という臓器から、毎日定量を分泌されている副腎皮質ホルモンのことです。これをもとに人工的につくられた薬が、ステ口イド薬なのです。ステロイドは、糖代謝や脂質代謝、骨などにかかわり、とくに炎症抑制作用と免疫抑制作用に優れた効果を発揮します。その作用が強くはたらきすぎると副作用としてあらわれます。たとえば、免疫抑制作用によってアレルギー反応を抑えてくれるのはよいのですが、正常た免疫反応も抑えてしまい、内服薬を長期に使用すると免疫力が低下します。
ステロイド外用薬は、通常、数日から1週間程度で効果があらわれます。正しい使用方法を守ることで、十分な治療効果を得ることができます。外用薬を塗る回数は、1日2~3回を目安にします。使用する前の準備として、患部の汚れを落として清潔な状態にします。夜であれば、入浴したあとに塗ると、皮膚への浸透性が高まって効果的です。体のほてりが、おさまってから塗りましょう。使用量としては、約0・5gを大人の手のひら2枚分の患部に塗り広げます。「0・59は少し多いた?」と感じるでしょうが、外用薬はたっぷり塗ることで十分な効果が得られます。逆に、使用量が少なすぎると効果が得られません。強くすりこむと、皮膚に刺激を与えて炎症が悪化してしまうので、やさしく塗りましょう。約0・59というのは、ステ口イド外用薬を塗るときの使用量です。ステ口イド薬以外の外用薬を使用する場合には、必ず主治医に確認しましょう。
塗り方
患部はなるベく清潔な状態にしてから塗ります。塗り方の基本は、適量を指の腹を使って患部にやさしく塗りひろげます。患部が湿潤している場合は、ステロイド外用薬を薄く伸ばしたガーゼで患部を覆って保護します。(成人)

皮膚科医だからこそ見えているものかゆみに正しく理解してほしいもの

皮膚科医の基本は、患者さんの訴えを間き、皮膚症状をよく観察して、診断することです。目で見ることがすべてといっても過言ではないと思います。患者さんと同じものを見ているわけですが、同じように見ているわけではないのです。皮膚科医は治療するために症状の要因を読み解こうとします。「こんな症状になったのは、いったいなにをしてきたからだろう」と推測することも必要です。目で見えていたいものを見えるようにするのが、皮膚科医の務めだと考えています。
私は、皮膚心身症を専門とする心療皮膚科医です。みたさん、心身症という言葉を知っていても、神経症と混同されたり、心の病と誤解されたり、正しく理解されていたいようです。皮膚心身症とは、その発症や経過にストレスが大きく影響している皮膚の病気です。つまり、心療皮膚科医は、皮膚症状の治療だけでなく、心のケアまでする皮膚科医ということになります。では、心身症の人はストレスに弱いから病気になったのかと思われがちですが、それも少し違っています。心身症は、ストレスに強くあろうとがまんして、ストレ
スを押し殺して、頑張る人がなる病気なのです。大人のアトピー性皮膚炎やニキビなどの、慢性的、難治性の皮膚疾患の場合、皮膚症状を治療するだけでは、たかたか改善されたいものが多いのです。ストレスによって誘発される嗜癖的播破行動が、皮膚疾患の発症、悪化、再発に深く関係しているためです。しかし、皮膚疾患を心身症として診る医療機関がきわめて少ないのが現状です。本書によって、かゆみを伴う皮膚疾患は、ストレスの影響を受けやすく、心身症としてとらえられることを理解していただけたかと思います。かゆくて眠れないといって皮膚科を訪れる人は少なくありません。よく話をうかがってみると、実は、家庭や仕事の悩みで苦しんでいることが多いのです。私たち日本人は、勤勉でひたすら頑張るところがあります。しかし、疲れたらちょっと休んで、落ち込んだとさには弱音を吐いていいのです。そして、人にやさしい言葉をかけてもらえるといったことで、また元気を取り戻せるのです。時には、「疲れているのかな?」という気持ちに目を向けて、「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃー」と自分を責め立てていることをひとつでも減らしてみてはいかがでしょう。

 

人はなにかしらのストレスを抱えています

ストレスは、皮膚トラブルの悪化因子となります。さらに、ストレスが擁破行動を誘発することもあり、ストレス解消が鍵になっているところもあるのです。ストレスを解消するためには、音楽や映画などを鑑賞する、散歩や旅行に出かけるたど、気分転換やリラックスできる時間をつくりましょう。
ストレスを感じたときや、かきたい衝動にかられたときには、まずはゆっくり長く息をはいてみましょう。実は、この深呼吸がいちばん簡単にできるストレス解消法なのです。リラックスしているとさは、呼吸は深くゆっくりとなっています。ところが、ストレスを感じると、呼吸は浅く過呼吸の状態になっています。
深くゆっくりとした呼吸は、交感神経の緊張をやわらげ、気持ちをリラックスさせます。また、正しい呼吸法は、血圧や脈拍数、発汗たどのバランスを整え、消化も助けるという健康にもよい影響をもたらしてくれます。

しかし、自律神経は、ストレスの影響を受けやすいのが特徴です。夜型の生活習慣や、ストレスに満ちた現代社会では、常に交感神経が優位にはたらいてしまい、だれしも自律神経のバランスを崩しやすい状況にあります。自律神経のバランスが崩れると、慢性的な疲労、めまい、動倭、頭痛、肩こり、腰痛、耳鳴り、口や喉の不快感、イライラ感、不安感、抑うつたどに悩まされます。そして、皮膚症状で最も多いのが、かゆみなのです。

紫外線ケアは年中無休!しかし過剰防衛は健康的ではない

紫外線(UV)は皮膚にさまざまなダメージを与え、健康上のリスクも高いことがわかっています。紫外線は太陽光に含まれる光線のひとつです。長波長紫外線(UVーA)は、皮膚へ急激な障害を与える作用は弱いのですが、皮膚の奥まで浸透するという性質を持つため、真皮や血管にも作用し、皮膚に蓄積的なダメージを与えます。日焼けサロンで照射するのはUV-Aです。中波長紫外線(UV-B)は、数時間後より、赤くなる「日焼けによる炎症反応」や、数日後に黒くなる「色素沈着反応」を引き起こします。紫外線による障害の蓄積が、シミやシワ、たるみたど皮膚の老化の原因になります。
曇りでも紫外線は8割に到達し、アスフアルトや水面、雪面などの照り返しでも紫外線を浴びます。また、耳、うなじ、肩、足の甲は盲点で、思わぬ日焼けに注意が必要です。しかし、極端に紫外線を恐れて、家の中に閉じこもる、全身黒ずくめ姿、という過剰防衛は心身ともに健康的ではありません。紫外線ケアは上手に実践していきましょう。
バランスのよい食事、良質な睡眠、適度な運動を心がけよう!
皮膚の健康を保つためには、適切なスキンケアとともに、「バランスのよい食事」「良質た睡眠」「適度な運動」を実践し、規則正しい生活を心がけることが大切です。
食事の基本は、各種栄養素をバランスよく、適正量をとることです。バランスのよい食事により、栄養素の消化、吸収、貯蔵、排池という一連の体内環境が整えられ、皮膚が健康ミネラル、食物繊維など。果実や野菜だけを食べるといったかたよった食事は、栄養のバランスが悪いだけでなく、皮膚の新陳代謝に必要なたんばく質の不足をまねくことになります。·睡眠不足や昼夜逆転の生活などは、ニキビなどの悪化因子となっています。ダメージを受けた皮膚を修復し、新陳代謝を促す成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されています。とくに入眠後3~4時間に分泌されやすいといわれています。早寝早起きを心がけて、良素質な睡眠をとりましょう。適度な運動は、ストレス解消にも効果の高い行動です。

入浴時の角質ケアは「NG」

耳の後ろの生え際はすすぎ残しやすいの=۔ゴシゴシとナイロンタオルでで、ていねいに洗い流します。洗髪後は
タオルでおさえてよく水分を拭き取り、すぐに乾かします。
手が届きにくい背中は、天然素材のやわらかい薄手のタオルで、やさしく洗います。
よく泡立つ、やわらかい綿や絹などの天然素材がおすすめ。
汗とほこりは、ぬるま湯で流すだけで落とせます。毎日石けんで洗うのは、頭や脇の下、股間などの
毛が多くある部位と、皮脂が出やすいリンスを使用する場合は、顔や胸、背中、汚れやすい手足だけでよいのです。手のひらで広げてから髪につけるようにして、
そのほかは2〜3日に1度の使用で十分です。頭皮につけないようにします。
ドライヤーは12cm以上離して使いましよう。
入浴時は、角質がふやけた状態なので削りすぎてしまいがちです。入浴前に、乾いた状態で角質表面をほんの少し削り取
足の洗い方
水虫や悪臭を防ぐために毎日ケアを。
○足指の間は石けんで洗う
石けんをよく泡立て、手で足の側面や裏を洗います。足の指は、1本1本を開いて洗いましよう。指と指の間を強くこす
るようにします。つてはいけません。
かゆみの原因、症状を悪化させる要因に、肌着や衣類の摩擦による刺激があります。は、肌着や衣類を着ているだけで皮膚に負担がかかるのです。歩いたり座ったりすれば、布地が皮膚にこすれてダメージを受けています。
肌着や衣類の刺激を軽減するには、素材選びも大切です。繊維の織り方や糸の毛羽立ちなどを見て、皮膚への刺激がないものを選びます。布を手の甲に当てて、数回こすってみて、肌さわりを確認するとよいでしょう。
化学繊維の多くは吸湿性が低く速乾性が高く、皮膚が乾燥しがちです。静電気も起きやすいので、チクチクとしたかゆみを感じるようになります。乾燥するほど、静電気も起きやすくなります。発熱下着は熱がこもって、かゆみやあせもを起こすことがあります。また、衣類の縫い目やタグが皮膚に当たるだけで、かゆくたることもあります。直接皮膚にふれるものは、皮膚への刺激が少ない綿や絹などの自然素材を選びましょう。

「3つのばなし」にご用心!皮膚を守る正しいスキンケア

皮膚にとって快適な湿度1%~2%といわれ、それを下回ると皮膚の水分が蒸発して乾燥しはじめます。平均湿度が下回る2~4月は、乾燥が目立ってきます。
毎日、皮膚のためによかれと思ってやっているスキンケアが、皮膚を疲れさせ、バリア機能を壊していることがあります。それが、「洗いすぎ」「こすりすぎ」「保湿しすぎ」の「3つの過剰ケア」です。たとえば、石けんを使って体を洗うと、皮膚はアルカリ性に傾きます。さらに、タオルでこすりすぎると、汚れだけでなく、はがれ落ちるには早い角質細胞や細胞間脂質まで洗い流してしまい、徐々にバリア機能が壊れていきます。
一般に、ニキビ肌や皮脂肌の人は、必然的に洗顔しすぎる傾向があります。一方、乾燥肌や敏感肌の人は、保湿しすぎる傾向になります。また、清潔志向が強まって、1日に何度もシャワーを浴びたいと気がすまたいという人もいます。困ったことに、ほとんどの人が無意識のちにやっているため、自分の過剰ケアに気づいていたいのです。お風呂に入ったあとに、「顔がつっばる」という経験はありませんか?入浴は皮膚に潤いをもたらすと思われがちですが、実は、皮膚が潤うのは入浴直後だけです。入浴後2分もすれば、皮膚は入浴前よりも乾燥状態に陥っています。バリア機能が低下している場合には、入浴も強い刺激となってしまいます。入浴時は「洗いすぎ」「こすりすぎ」だけでなく、「湯の温度」「湯に浸かる時間」にも注意が必要です。
Qて以上の熱い湯に長時間浸かると、角層はふやけて角質の間に隙間ができ、そこから皮脂や角質層の保湿成分が必要以上に溶け出して乾燥状態に陥るのです。
入浴後の皮膚の乾燥を防ぐには、「少しぬるいかな?」と感じるくらいの恐〜仙てのぬるい湯に数分程度浸かり、水気をよく拭き取りましょう。わきの下から胸の側面、足のかかとや指の間は、抗き忘れしやすい部位です。乾燥肌の人は入浴した直後に保湿ケアをしましよう。g歳以上では特に下半身の皮脂分泌が減少しています。